《材料基礎編》Part1
皆さんこんにちは! 企画部の布谷です。
今回は、たびたびブログの中でも登場する
『MFレザー』について3部に分けて紹介したいと思います。
まず、合成皮革と人工皮革と言う言葉を聞いた事があるでしょうか?
どちらも本革に似せて人工的に作られた人工素材です。
同じ人工素材ですが、両者の違いについて見ていきたいと思います。
「合成皮革と人工皮革はどう違う?」
この写真でどちらが合成皮革か人工皮革かわかりますか?
〈左:イエローが合成皮革、右:レッドが人工皮革(MFレザー)〉
ほとんどの方がどちらも同じように見えるのではないでしょうか・・・
そうなんです。表面はどちらも同じポリウレタン100%であり
外観表現も同じ工程で製造されています。
そのため、平面的に見ただけでは区別がつきません。
では、その違いとは?
合成皮革と人工皮革の違いは裏基布(うらきふ)にあります。
裏基布に織・編布が使用されているものが合成皮革。
裏基布に樹脂を絡ませた三次元極細不織布を使用しているものが人工皮革なのです。
ベルソファが言っている『MFレザー』とは、
三次元極細不織布=マイクロファイバーの訳で
ベルソファが使用しているほとんどの商品が国産人工皮革によって作られています。
海外では一般的に人工的に作られるレザーはすべて合成皮革であり、
synthetic leather(シンセティック レザー)やman-made leather(マンメイド レザー)
imitation leather(イミテーション レザー)などと呼ばれ区別されることはありません。
日本ではそのそれぞれの持つ特性を活かして使用されるため、
合成皮革、人工皮革と区分されています。
つまり人工皮革も合成皮革の一部ということになります。
これはどっち?と思われたら、裏基布を確認してみてください。
〈左:イエローの裏地、右:レッドの裏地〉
意外と簡単に見分けることができるかもしれません。
次回は、よりMFレザーを理解して頂けるように作り方や構造、
メリット、デメリットなどを紹介していきたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
企画部・布谷