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社長のお話 靴作りのあれこれ

高山社長に聞く「デザイナーの仕事について」

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靴の企画とデザインの進め方・裏側編

皆さま、こんにちは!顧客対応のきいです♫
今回の社長インタビューは、社長のデザイナーとしてのお仕事内容
「靴の企画とデザインの進め方・裏側」についてお話を伺ってきました!

ベルのオリジナル商品たちはどのようにデザインされているのか?紹介したいと思います。
最後に来年春に向けての企画について聞いてきましたので
ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです(^o^)

 

Q1.まずはじめに、商品企画はどのように進めていくのでしょうか?
いつもの手順などがあればお伺いしたいです!

(1)履く人・年齢層を想像し、ターゲットを決める!
ベルのターゲットは決まっているので毎回大体同じですが、企画の基本としてはここからスタートします。
それに加えて、使う目的・用途(普段履き・旅行向け・ウォーキング向けなのか)を意識します。

 

(2)土台となる木型と底型を決める!
次に、ヒールの高さは何cmくらいか・つま先の形がスクエアなのか丸なのか、など木型から選定します。
木型で下のベース中底の形が決まるので、そこに合わせて底型を決めます。
木型・底型は人間で言うと名字みたいなもので、家族や兄弟が似ているように同じ木型・底型の靴たちはデザイン・履き心地が似ています。

《こちらが木型》

 

底型が1サイズ12万円程で8サイズとなると96万円程と高価なため、新しい木型と底型は頻繁に作りません。新しく作る物は年に2回くらいでしょうか。
年間で靴は8作品、サンダルは4作品、ブーツは2作品ほど作っています。

足入れなどもこだわり1つずつ慎重に作っているので、ひと月に1作品くらいのペースで渾身の1品を作ります。

きい:人間で言うと名字みたいなものという例え分かりやすいです!
カヤックと同じ木型の靴テニスやユリアたちは似ていますね(^^)

カヤック
テニス
ユリア

 

(3)木型に沿ってデザインをする!
新たに作る木型と底型の場合、自由にデザインして作っていきますが、ほとんどの場合は既にある底型・木型を使用するので、他に被らないようにしています。
例えば、紐靴のデザインが既にあり、ベルトのデザインがなければベルトのデザインを作るなど、似たデザインはお互いに潰し合うので競合を避けたデザインをします。

他のメーカーはデザイン画で描いていく方法がほとんどだと思いますが、僕の場合は木型にそのまま水性の筆ペンで描いていきます。
その方が立体的で想像できるし絵が下手くそでも綺麗に描けます(笑)
油性ではなく水性にしている理由は、水に濡らしたティッシュで消すことができるのですぐに描き直しができるためです。
最近は、iPadとApple Pencilで、木型の写真を撮ってノートに描くこともあります。
このようなシンプルなデザイン方法でずっとやってきました。

デザイナーの方とデザイン契約をしていますが、ほとんど採用していません。
一部のアイデアを採り入れることはありますが、他社に染まらないようにオリジナルでらしさを大切にしていきたい!という思いがあるので、情報として取り入れますがあまり聞きすぎないように努力しています!

 

きい:ベルのオリジナル、らしさを出すためのこだわりはありますか?

デザインのこだわりとしては、外反母趾の部分に切り返しが来ないように意識しています。
他に、踵の縫い合わせの部分はカジュアルらしさを出すために敢えて外側にしています。
普通は内側にバチ(踵部分の裏地)があるので縫い合わせを隠せますが、テニスなどバチがない靴は内側だと足に当たると痛いので外側にしています。
デザインまで決まると、この後はパタンナーの出番となります!

《縫い合わせは外側に》

 

Q2.企画で苦労すること・大変なことはありますか?

1つのデザインを作るために100万円位かかるから、100足200足売れても採算が合わず、2000足3000足売らないと利益に繋がらない。
本当は、会社の規模が大きくなくとも、社員の人数が少なくとも、強烈なファンの方々との繋がりを強くして、もっと自由にたくさんの靴を作っていきたいという気持ちがありますが、会社の規模が大きくなければならないといけないというジレンマがあります。

 

Q3.企画の段階からヒットする!と一番自信があった商品はどの靴でしょうか?

一番はカヤックですが、ほぼほぼ全部自信はあります!
でも、ガーデンはちょっと自信がなかったかな…
コバ(底の生地より外側にはみ出した部分)があれだけ出ているバレエシューズはほとんどなく、今までにあるデザインではないので、上とのボリュームが合わないんじゃないかと悩んでいました。
なので、ガーデンがこれだけ売れているのは驚きです。
その他にはサンダルのリバーも横幅が大きすぎるんじゃないかな?と心配していました。

 

Q4.来年春に向けての企画はいかがでしょうか?

来年春は、今ある商品のマイナーチェンジを予定していて目新しい商品はないかな…?
ハオリの甲を覆う部分が深すぎたので少し浅くしたり、足入れをしやすくしたりリニューアルを考えています。
他は、ウォーキングシューズや今年ヒットしたグーパーのように健康グッズを手掛けようかと思っています。
目的・用途によって入れ替えられるインソールも開発中です。
より皆さまの健康を守るための商品を2022年は増やす予定です!

きい:健康グッズや新しいインソール、私もすごく楽しみです!
今回のインタビューは以上です。
社長、ありがとうございました。

 

【あとがき】
商品企画について、いかがでしたでしょうか。
個人的に木型に直接デザインを描いているとは知らず、そんなデザイン方法もあるのか!と驚きました。
日々新しいチャレンジのため時には不安やジレンマを感じながらも、オリジナルの愛らしいデザインと履き心地にこだわり、渾身の1作が出来上がっていることが伝わって参りました。

次回のインタビューもお楽しみに☆彡

 

お客様対応・きい

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