体にやさしい靴作り
今、整体の先生方と合同で体に優しい靴の開発を進めています。
打ち合わせでは、当然医学的見地からの専門的な説明もたくさん出てきます。
そういった事柄で、少しでも皆さんの健康に役立つことを
伝えることができればと思いこのブログを始めることにしました。
先ずは、そもそも素人の私が靴作りに関わる事になったきっかけから
お話ししていこうと思います。
きっかけは一冊の本でした。
運動不足解消のため近所の運動公園で軽いジョギングを始めようかと思い
インターネットでスニーカーを物色中に偶然見つけた本。
題名は「BORN to RUN」。そうドラマ陸王にも出てきたあれです。
学生時代(高校生の頃)は少し激しい運動をすると膝によく水が溜まり
つらい思いをしていました。
水が溜まると膝が腫れて曲げ伸ばしが思うようにできません。
整形外科では痛み止めと抗炎症剤を処方さていました。
症状の酷いときは膝から注射器で直接水を抜くという治療を繰り返していました。
症状が出ればそれを抑えるの繰り返しで、なぜそうなるのか?予防はできないのか?
整形外科の先生からは、「激しい運動など無理はしないで」ってよく言われてました。
でもこれって予防じゃないですよね?
膝に負担がかからないよう体重を減らすこと。ストレッチ等、色々なことを試しました。
結局、原因がわかることはなく、極力激しい運動は避け、少しでも予兆が出ると
膝をかばいながらの生活を続けていました。
本を読み進むうちに学生時代に苦しんだ膝の炎症の原因は歩き方、
走り方にあるのではないかと思い、本の中に出てくる「Barefoot(裸足)」で走る、
歩くを運動公園の芝生で試してみました。
三ヶ月程過ぎるころには、それは確信に変わっていました。
あれほど苦しんできた膝の痛みが全く無いではありませんか。
やがて地下足袋をはいて約30キロのトレッキングが週末の楽しみになっていきました。
そんなころ高校の同窓の集まりで(株)ベルの高山社長と出会いました。
靴メーカーの社長相手に自分の経験を自慢げに語ったのを覚えています。
随分と年の離れた先輩の面倒な自慢話に付き合ってくれていた社長が
「うちは靴屋です。道具も材料もあります。うちに来て思う靴を作ってみませんか?」
『???』
「作ってくれるのではなく、作ってみませんか!!」
素人に「作ってみませんか!?」あまりに突拍子もない言葉についつい乗せられて今があります。
靴作りの件は話半分で、生産管理部門の手助けができればと思い来ました。
生産現場に係わるうち、ここにはヴィーガンレザーという軽くてしなやかな素材が在る。
まさに理想の材料だと思う。またKAYAKという唯一無二の製品が在りそれを支える唯一無二の製法が在る。
なによりそれらを確かな製品にできる優れたスタッフがいる。本当に素人の自分でも、
自分が思う靴を形にできるのではないかと思える環境がここには在る。
生産管理部門・長田