マイクロファイバーレザーONLYに辿り着いた経緯 第二章
弊社が独自の路線を走り始めると他社も真似をし始め
これまでに無かった合皮の靴を5,900円で販売し
クオリティーで勝負する世界へ突入いたします。
しかしMFレザーをうまく活用しはじめたのは弊社だったと記憶しています。
1.2mmだと貧弱だった生地をしっかりとしたものにするため
基布(ベースの布)をもう1枚糊を合わせ約2mmの厚さにする事を提案しました。
そうすると1mで5,000円と本革と変わらない価格に…
商品価格を6,900円~7,900円にする必要が出てきました(゚д゚;)
「あと数千円出せば本革が買えるのに合皮の靴は売れないよ!」
と問屋さんから仰られ大変悩みました。
しかし、その頃(14年程前)インターネット販売を開始しており
そこでもポツポツと靴が売れ始めました。
更に付加価値をつけるため弊社独自のインソールを入れ
厚くした生地との組み合わせで他社には無い履き心地を追求しました。
6,900円の価格でもお客様へ受け入れられる様になります。(*^^)v
そしてインターネットで直販する事により、嬉しい事に廃盤をする必要が無くなりました。
他社は問屋さんより2年、3年目になると「古い商品に見飽きたため新商品は無いか?」
と言われ例え売れていても扱わなくなっていくのが実情です。
次第にファッション業界はトレンドに合わせ新しい商品を求められる様になっていましたが
弊社はファッション性だけにとらわれず「格好良さ+可愛さ+履き心地」を重視。
合皮であるこのMFレザーでしか出せない柔らかさがあり、
MFレザーは吸い付く様に足になじむフィット感があると自負しております。
気が付けば、スエードの基布を合わせて更に分厚くし1m5,000円位で高級になり
他社では弊社についてくる事が出来るメーカーがほとんどいなくなりました。
インソールを入れる技術力、開発力、直販が出来る、苦労しながらも作ってきたからこそ
販売する事が出来たと考えております。
そして嬉しい事にグッドデザイン賞を獲った際に審査員の方より
「吸い付くような、まるで餃子の皮に包まれた様な感覚」
とお褒めの言葉をいただきました(*^^)v
弊社の目指していたものポリシーは…
他社では真似できない材料で履き心地の良い最高級品を作ること。
そうしているうちに気が付くとベジタリアンや、ヴィーガンの方
本革を消費しないと決めた方からも支持されていく様になりました。
最終章に続く…
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