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【靴作りについて】隠れた名脇役『靴底』とは

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~材料編~ 靴のやわらかさを叶える靴底

前回、靴を作る為の原型となり、メーカーの宝と呼ばれる

『ラスト』について紹介しましたが、

今回はラストと共に重要な存在『靴底』について紹介したいと思います。

 

まずは、靴底の素材についてです。

一口に靴底と言っても、様々な素材が使われており、

革底やクレープ底など様々な種類があります。

ベルソファでは多くの場合「ウレタン底」の

メリットを最大限生かした靴作りをしているので、

今回はウレタン底にフォーカスしていきたいと思います。

 

ウレタン底のメリット・デメリット

メリット
・軽量で屈曲性が良い。
・クッション性に優れ、足腰疲労の軽減に繋がる
・耐摩耗性 耐滑性に優れている。
・立体成型ができる。(複雑な形状の再現ができる)
・発泡度合いで軽さや、滑りづらさを調節する事ができる
(原液に近→滑りにくい しかし重い 発泡度合いが高い→軽い)

 

デメリット
・加水分解が起こる
・立体成型をするための型が高価で初期投資にお金がかかる

以上のことなどが挙げられます。

一度立体成型ができてしまえば、液体を流し込んで成型していくので

量産化が可能なためコストを抑える事が可能になります。

 

色付けに関してもベルソファでは カジュアル&ナチュラルシューズを

目指しているのでペンキで塗ったような均一色に仕上がる顔料ではなく、

あえて色ムラがでる、透明感がある染料を使って色付けをしていきます。

自然の中には「直線」であったり「均質な色」は一切ないと考えている為です。

安易に顔料を使って均質なものにしてクレームの少ないものを

作るのではなく、あえて染料の色ムラ感で個体差を演出する。

そうすることでオンリーワンの価値あるものを創り出せると捉えております。

※ 左右では同じ色ムラ感のものを検品し、お客様にお届けします。

 

底の側面から見ると爪先部分が上がっています。

これは「トゥスプリング」と言いつまずき防止と

ゆりかごのようなローリング効果を生み出し、歩きやすさを実現しています。

また カカト部分をあらかじめ角をとり、局部にかかる負担を軽減する役割があります。

底面は溝がある事で屈曲しやすくなり、

カカト部分の黒くなっているところは、ゴム質を高め滑りづらくなっています。

 

こちらはデザイン画から実際に完成した靴底です。

靴底を新しく作る場合はラストの底面に合わせてつくり、細かな要望を

デザイン画などに書き、専門業者に製作してもらい、

サンプリングをして試行錯誤を繰り返して完成していきます。

「ウレタン底」 のメリットを最大限に生かす為に50年の経験と

独自に開発した特許製法により、履き心地の良い歩きやすい唯一無二の靴が出来上がります。

 

ベルソファでは 常にお客様を第一に考えより良い商品をお届けできるように

常に商品開発に努め、新しい『ラスト』『靴底』を開発しております。

ぜひ ベルソファの靴を履いて毎日の生活を快適にお過ごしください。

 

企画部・布谷

 

 

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